冷却塔における課題
冷却塔に利用される循環水には、感染症の原因となるレジオネラ菌が発生することがあり、その抑制が課題になっています。また、冷却塔の充填材には藻類や菌由来のヌメリ(スライム)が発生し、冷却効率が悪化することがあります。冷却効率が悪くなると、その分電気代がかかるため、充填剤は付着物がない状態に維持することが重要です。
また、冷却塔の循環水には菌や藻の発生を抑制するために、薬剤が使われることがありますが、薬剤の使用量を削減し、薬剤代や環境負荷を低減することが課題になっています。薬剤を使わない場合にも、冷却塔の充填剤や配管の洗浄作業が発生するため、作業時間の削減も課題の一つです。