陸上養殖現場における課題
魚やエビ、貝類などの水産物を陸上の水槽で養殖する「陸上養殖」が近年増加しています。AI・IoT等のデジタル技術のほかバイオ技術などの先端技術を活かした養殖方法のことをキッツではスマート養殖®と呼んでおり、陸上養殖はスマート養殖®の一つです。
陸上養殖においては、魚が呼吸によって飼育水中に溶けた酸素(溶存酸素)を常に消費します。飼育水槽中に魚を高密度で飼育している時や、給餌によって魚が活発に動いている時は、普段よりも溶存酸素の消費量が多くなります。また夏場に飼育水が高水温になる時は、水中に溶け込める酸素の量が少なくなります。それらの状況で十分な酸素を水中に供給できなければ魚が酸欠に陥り、最悪の場合には斃死※につながる恐れがあります。
※魚が死亡することを斃死といいます。
