陸上養殖現場における課題
海水魚等を陸上の水槽で養殖する陸上養殖や魚の稚魚を育成する種苗生産施設では、魚の病気を予防するために病原体となるバクテリアやウイルスを除去した海水を利用することが必要です。
特に同じ水を循環して利用する閉鎖循環式と呼ばれる陸上養殖方式の場合には、飼育水中に病原菌となるバクテリアやウイルスが混入すると他の菌との競争がないために、病原菌が一気に増殖してしまいます。
したがって閉鎖循環式陸上養殖においては、補給海水から病原体を除去することが不可欠です。
ソリューション紹介Solutions
海水魚等を陸上の水槽で養殖する陸上養殖や魚の稚魚を育成する種苗生産施設では、魚の病気を予防するために病原体となるバクテリアやウイルスを除去した海水を利用することが必要です。
特に同じ水を循環して利用する閉鎖循環式と呼ばれる陸上養殖方式の場合には、飼育水中に病原菌となるバクテリアやウイルスが混入すると他の菌との競争がないために、病原菌が一気に増殖してしまいます。
したがって閉鎖循環式陸上養殖においては、補給海水から病原体を除去することが不可欠です。
純海水製造装置によって、海水がろ過され、バクテリアやウイルスを除去した純海水を製造することができます。純海水製造装置には、UF膜と呼ばれる極めて孔径の小さい膜を使用しており、バクテリアやウイルスレベルのサイズの物質を除去し、水と海水中に含まれるミネラル分やイオン等の物質のみを通過させます。
純海水製造装置は高性能なフィルターを使って物理的にバクテリアやウイルスを除去するため、通常の砂ろ過や紫外線殺菌よりも安心して魚の養殖や種苗生産に取り組むことが可能となります。
また、自動運転・遠隔監視機能を搭載しているため膜の閉塞やトラブルが起きた際には、すぐに担当者にアラームが発報、万が一の事態を防止します。
自然の海水には、塩分などのミネラルの他に、人の目には見えないプランクトンやバクテリア、ウイルスなどが含まれています。ミネラル分以外の病原体となり得る不純物を膜ろ過により取り除いた海水を、キッツでは純海水と呼んでいます。
純海水は、病原体の混入を嫌う魚の種苗生産設備や陸上養殖設備、藻類の培養、海洋生物試験用水、水産市場等の洗浄水として活躍します。